歯の周りの不快感が、薄らいで Oさん71歳女性

症例報告

歯の具合が、何をやってもよくならないのです。

疼くというのか、浮くというのか、不快な感じがいつでもぬぐえません。歯医者に通い、インプラントにして、歯周病の治療を行って、噛み合わせの調整も。でも、改善しないのです。

働き詰めの人生でした。
4回流産して、病院から帰宅して、すぐに家事をする、というような。なんだか、70を越えて、身体がボロボロの感じがします。

Oさんの主訴を並べてみると、歯・顎部の不快な感覚、耳鳴り、胃痛、手足の関節痛と、多岐に及びます。

取りあえず、あまりにも硬く張った頚と、肩回りから手をつけることに。腰回りの筋緊張も甚だしいので、これの対処も。初回は、基本的な施術で終えることにしました。
初診でしたが、鍼を受けられるのは初めてではないとのことでしたので、少し多めでしたがご容赦いただきました。

終了後、胸椎の1番あたり、鍼でも一番強く感じられた辺りが「辛さのピークだ」とおっしゃいました。

5日目に2診。
その間、歯の不快感はなく、足首が曲がらないという感覚もなかったと。複雑な治療は後回しにして、直面している痛みや辛さを軽減することを、今回も主眼に。

「ほんとは辛いのに、がまんして、頑張っていたんだな、って気づきました」とおっしゃる。

身体を治すのに大切なことは、「無意識のうちに。身体の限界を超えるまで、頑張っていたこと」を認めることなのかもしれません。

※ 写真は、うちのネコ「こむぎ」です。こむぎ@こむぎ畑