鍼は苦手なので、別の方法で肩の痛みを A さん 40 歳女性

症例報告

何年かまえテニス肘になったとき、整形外科にかかったのですが湿布を処方されただけでがっかりして、通りがかりの鍼灸院にかかると、あっさりよくなった経験があって、家の近くのこちらの鍼灸院にかかることにしました。

鍼は耐えられないことはないのですが、少し苦手でした。先生はそれではお灸にしましょうと、足の指の間に米粒の大きさのお灸を。正直熱かったのですが、鍼と違って熱さは一瞬なので、自分にはこっちが合っているようでした。

肩や首の痛みがあるところに、どのくらいでしょうか、50回くらいお灸されたのですが、軽くピリッとするだけで痛みはありません。通って3回目で今まで頑固に続いていた痛みがようやく薄れてきました。1年以上変化がなかったので、とっても喜んでいます。

 

肩甲間部痛が主訴で来院されたのですが、検診すると、首の後ろ側・足首・臀部と自覚していらっしゃらない痛みが身体のあちこちに。

1回目は全身のバランスを整える鍼を行って、あちこちに広がった痛みは取れたのですが、主訴の肩周りだけ改善がいまひとつ。5日後に来院いただきました。

初回から感じていたのですが、はっきりおっしゃらないものの鍼が苦手ではないかとお尋ねすると「はい」と。で、鍼を身体に刺すのはやめにして、お灸をメインにすることに。

それでも肩は痛みが頑固に残るので、瘀血(おけつ)という汚れた血液を排除する目的で刺絡(しらく)という施術を行いました。

「とがったものや血を見るのが苦手」とおっしゃっていたのでお見せしませんでしたが、粘度の高い黒ずんだ血が5ccくらい流れ出ました。終了後、肩周りがすっきりされたようで、この方向で施術を行うことにしました。