メンタル不調に対して「個人の秘密」に立ち入らずに、治療する

身体へのヒント

気分障害、不安神経症、愛着障害といった、メンタル不調の治療の方法には、いろいろな手法があります。

心療内科や精神科では、薬餌療法が第一選択となり、抗うつ剤や、安定剤が処方されます。さらには、除反応などを目指す精神治療もあり、患者さんによっては強い違和感や、苦痛を伴う場合があります。

東洋医学は、このような患者さんの役に立たないのでしょうか。

私どもでお手伝いする際の一番大きなメリットは「患者さんの秘密を、秘密のまま治療する」という点です。

東洋医学は、肉体と精神を分けて扱いません。精神の混乱も、身体の混乱として治療対象とします。つまり精神的問題を引き起こした原因に、深くタッチすることなく、治療を開始できるのです。

他人に知られたくない秘密、自分で認めたくない過去など、人にはその精神状態でいろいろな「都合」が発生します。その都合に合わせて、治療計画を立てることができる、これがメリットだと思います。

ただし、精神疾患は、医学的に高度な専門性を必要とするものですから、東洋医学的なアプローチは、精神科医による治療との併用をお勧めします。