気持ちがよくて、家で寝ているのかと思いました Mさん35歳女性

症例報告

3人の娘、夫、実母、そしてネコ5匹と同居、今は三女を産んだあとの産休中です。
忙しく毎日を過ごしているのですが、疲れてくると体が重くなり、起床するのが辛くなります。さらにひどくなると膀胱炎を再発させます。
体質改善というのか、体力増強というのか、そういうことができればと思い、通院しました。

Mさんは、ご家族が多く、今は産休を取っていらっしゃいますが、出産前は通常の通勤仕事をなさっていました。出産後は、手のかかる幼児と乳児の世話で、キリキリ舞の状態です。
本院では、出産直後は体力の復元に努め、ある程度回復されると、肩のコリを取り、手足の冷えを対策しました。特に灸をすえると、とてもリラックスされ、寝てしまわれます。

「鍼灸を受けているときに、寝てしまっていいのか」と質問を受けます。
私どもの考えとしては、鍼や灸でご自身の身体が変化していくのを「自覚」していきたい。そのためには、起きていていただきたい。

でも一方で、リラックスしていただき、身体のあちこちで起こっている疲れによる「詰まり」が解消し、気血が流通し出して、硬くなった身体が緩み、その結果、寝てしまう。これは、自分の身体を自力で回復させる力が復元したことを意味するので、この観点からすれば、寝ていただくことはいいこと、ということになります。

※ 写真は、うちのネコ「こむぎ」です。台所でご飯ができるのを待っています。でも、人間のご飯なので、ネコは食べられないのですが。