こんな軽い鍼で、筋肉の痛みがなおれば、びっくりですね Kさん34歳男性

症例報告

毎週筋トレを欠かさず、身体のコンディションを整えています。

2、3か月前から、腰を回旋したり伸展すると、左側の腰骨の上、脊柱の近くに、うずくような痛みがあります。もう一つ、それと同側の一番下の肋骨の下端を、背骨に向かって深く指を差し込むと、傷みます。

前に行った治療院では、患部に10cmを越えるような太くて長い針を、10本近く刺されました。3日くらいは刺された痛みが残り、そのあと1週間くらいは痛みが引いたのですが、また再発してきました。

通勤途中で、こちらの看板を見て、別の治療院を試してみたくなり、電話してみました。

筋肉に強い痛があったり、長く不快感が続くと、大きく深い筋肉に、強いダメージがあると考えがち。腸腰筋や腸骨筋といった深層筋を疑ったりします。でも、患者さんが感じる身体の痛みの程度と、実際の筋肉のダメージは、必ずしも比例しないようです。

本院では、どのような主訴の方にも最初に「積聚治療」を行います。

終了後、Kさんに、身体の痛みが改善したかどうか、患部を押したり動かしたりして、試していただくと「あんまり変わらない」とおっしゃいます。

次に、座位と側臥位になっていただき、疑わしい筋膜や腱部に、鍼を短く刺して、すぐに抜きます。

ふたたびKさんに、同じように試していただくと、痛みが大幅に軽減して、「おー、最近はこんなに伸びたことはなかった」と。

大きな筋肉に、強い刺激を与えることで、改善する痛みもありますが、もっと小さく浅い部位に原因があり、それが想像外の痛みを生み出している場合も多いようです。

※ 写真は、うちのネコ「こむぎ」です。草花を噛んで遊ぶのが大好きなのですが、なぜかこの鉢には興味なし。不思議です。