飲んだあと、夜の巷でよくマッサージを受けていました。凝った肩や腰をいじられていると気持ちよくなって、ヨダレをたらして寝てしまったことが何度も。でもその効果も次の日には元に戻ってしまいます。そんなもんだと思っていました。
男性雑誌を見ていたら「鍼は効果が違う」という記事が目につき、インターネットで調べて、家の近くの先生のところに伺いました。
実は昔、鍼を一度受けたことがあるのですが、その先生から「こんなだらしない生活では体が潰れるよ」と強く言われ、その通りではあるのですが、そうはままならないわけで…。一度きりで止めてしまいました。
先生の鍼を受けると、気持ちがよくてベッドで寝てしまいます。それはマッサージと同じなのですが、うれしいことに何日か体の芯が暖かい感じが続きます。
最近部署が変わり、夕方からの時間をわりと自由にできるようになったので、定期的に最終回に予約を入れて、その日はぐっすり寝て疲れを取るようにしています。
「仕事と体とどっちが大切なの?」といわれても困る。
そうですね、よくわかります。重篤な病気に犯されているなら「今の生活をきっぱり捨てて」とも考えられるのですが、「無理をすればまだなんとか」という体の状態では、そこまでの思い切りは難しい。私も20年以上サラリーマンをしてきましたから、その気持ちはわかります。確かに今と違って若かったのですが。
それでも体調が不全であることは、仕事上重大な失敗をしでかす確率をあげますし、家庭にも重々しい悪影響を与えるかもしれません。重篤な病気に犯される可能性も考えなければならないでしょう。
サラリーマンの「肩こり」のほとんどは、ストレスによって体のバランスが崩れていることが原因です。
崩れたバランスを整える対策を行っても、またストレスの日々が。現代に生きるサラリーマンは、こういう戦いの中で生活しています。われわれもできるかぎりのことをする覚悟ではありますが、複雑な思いが残ります。