コロナが収まったら急に肩・腕が痛みだした Yさん56歳女性

身体へのヒント

コロナ騒ぎが続いていたので、外で運動することを諦め、編み物ばかりしていました。根を詰めて作業をしていると、世の中の嫌なことが忘れられるので、夜更かしの毎日。それでも肩も腰も痛まず、少し不思議に思っていました。

ようやく騒動が下火となり、友だちとテニスを始めたところ、肩や腕に痛みが走りました。ラケットを振り切ることができず、何とか両手でフォロースルーをする始末。

そのうち痛みも消えるだろうと高を括っていたのですが、痛みが増すばかり。友人に紹介されて来院いたしました。

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Yさんは、我慢強い性格。軽度の身体の痛みを、無意識のうちに我慢してしまい、かなりの強さに至ってようやく気づく、というタイプでいらっしゃいました。

頚や肩、肩甲骨周囲部のコリが、俗にいう五十肩の痛みを強調する、という状態。これだけの身体疲労なのに、辛さを自覚できなかったのは、本人の性格もあるのでしょうが、コロナ禍の緊張という社会要因も、作用したのかもしれません。

Yさんとは逆に、微小な痛みが、過大に感じられる方も多くいらっしゃいます。これらの要因にコロナの影響がある、ということは自覚しにくく、問題を複雑にしています。