#11 起きあがれなほどの腰痛が、10分ほどの施術で歩けるように  I さん 55 歳男性

症例報告

201x年4月のある朝突然、腰に原因不明の激痛が走り、這うようにして近所の整形外科にかかりました。筋肉注射とロキソニン(消炎鎮痛剤)を処方してもらったのですが、痛みは治まらず、妻の知り合いの辻本先生に来診いただきました。

先生は、手の横と足の甲に鍼を刺して、腰を動かすように言われました。

鍼の違和感と、腰を動かす痛みの恐怖があり、ためらっていたのですが、「腰の痛みと、どっちがいいの!」と諭され、恐る恐る腰を曲げてみると、痛みが弱くなったように感じられ、それが動かすたびに、どんどん楽になっていきました。

10分ほどこれを繰り返すと、なんと不思議なことに、自然に歩くことができるまでになりました。

また寝ると痛みが再発するのではないかと不安でしたが、次の日の朝も腰は痛まず、無事に出社することができました。

 

I さんは、専門的には「痺証(ひしょう)」という状態でした。

体内の経絡が詰まっているため、気血の運行が悪化して、痛みが発生している状態です。体内に炎症があるわけではないので、ロキソニンのような消炎鎮痛剤は効き目がありません。

施術法は「疎通経絡(そつうけいらく)」と運動療法。患部に繋がる経絡に鍼で刺激を与えて痛みを和らげているあいだに、患者さんが自分で身体を動かすことで詰まりを取る、という療法です。

「動かさないから痛み、痛むから動かさない」という悪循環から、「動かすことで流れが復活し、流れるから痛まない」という状態にしました。

ただ I さんは、かなりお酒を召し上がる一方で、あまり身体を動かされないようです。

お体を拝見すると、湿(しつ:不良な水分のこと)がたまり、それが熱を帯びて、詰まりやすい体質になっています。この状態を改善しないと、またすぐに痛みが発生する可能性が高いと考えられます。まずは、お酒をコントロールするようにお話しましたが、守ってらっしゃるでしょうか(笑)

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