3日ほど前、仕事中に姿勢を変えたとき、肩甲骨の外側に痛みが走り、手の指の方が痺れた感じがしました。ほっとけばよくなるかと思ったのですが、仕事中はもちろん、夜寝ている時もじんわりと痛みを感じます。
仕事は、一日中コンピュータに向う eコマース担当エンジニアです。9時前から終電近くまで会社にいます。
寝るために、毎日それなりの量のお酒を飲むので、酔って寝てしまうのですが、休日の今日も痛みに変化がないので、来院しました。
施術後先生から「鎮痛効果に満足されませんか?」と聞かれたので、「効いた気がします」と答えました。
鍼を刺されているあいだは頚も腰もとっても痛かったです。鍼を取ってもらったあと、まだ痛みは残っているのですが、なんというのか身体の深いところの不調に対策されたような感じがあって、これで、よくなりそうか気がしています。
肩関節痛があり、手にしびれがある場合は、脊柱管狭窄症や胸郭出口症候群を疑います。でもKさんの場合、理学療法テストをしてみても、痛みを発生させる姿勢や動作を再現できませんでした。
そこで、筋肉の硬結による神経痛と仮定し、腹臥位になっていただき、胸郭や首周り、腰をチェック。すると、どの筋肉も深い位置で硬結しているようにみられます。またお仕事柄か、目関連もひどく疲労されています。
そこで後頭下筋群に4本、頚椎の4番の高さで左右30°ずつずらしながら各5本。痛みを感じている左側の肩甲骨の上部・下部・外側の筋肉に、そして自律神経の興奮を納めるために、胸椎の1番から4番までの椎体横の左右に鍼をします。
腰も改善しないと全体の痛みを下げることができなさそうだったので、大腰筋に太めの鍼を刺しました。この状態で15分寝ていただき、痛みを確認します。
すると、痛みがまだ残っているが、どこなのか特定できないとおっしゃる。
最後に、僧帽筋や棘上筋の筋膜リリースを目的に短刺 (刺してすぐ抜く) を。もう一度確認いただくと、何度も首を動かされて「少し良くなりました」と。
長い年月身体を酷使されていらっしゃると、筋肉の硬化が甚だしく、鍼などの刺激が逆に痛みや不快さを誘発する可能性もあって、塩梅が難しいのですが、Kさんの場合は、鎮痛効果を確かめていただけたようでした。
「通った方がいいのでしょうね?」とおっしゃるので、「来ていただければ、かなり体調は回復できると思います」と申しあげたのですが、毎日5時間睡眠で、休みは日曜日だけ、とのこと、果たして来院がかなうかどうか。