『カフェインの存在は鍼灸の鎮痛作用に干渉する』Fujita.T, Feng C, Takano T
上記の論文で、痛みの緩和を目的に鍼灸・指圧を受ける場合、当日の朝からお茶やコーヒーを飲まない方が、高い効果が期待できる、という学説が発表されました。以下に要旨。
鍼灸の鎮痛効果は、アデノシンA1受容体を介して発現している可能性が高いが、今回の研究で、急性および慢性疼痛動物モデルに、アデノシンA1受容体の拮抗物質であるカフェインを摂取させると、わずかな量でも鍼鎮痛に干渉することを示した。
経穴局所へのカフェインの投与は、鍼灸の鎮痛効果を排除し、カフェインの全身作用を解消するのに十分だった。
1日間カフェインを摂取しなければ、鍼灸の鎮痛効果は回復。これは長期の摂取習慣とは関係がなかった。
これらのデータは、微量のカフェインが鍼灸の鎮痛効果を、一時的にブロックすることを示唆している。
※ 朝霧高原治療院 田中先生の記事で、この情報を知りました。