舞台恐怖症(ステージ・フライト)、運転恐怖症について

身体へのヒント

人前に立つと、汗が吹き出し、急に自信がなくなって、しどろもどろになってしまう。市街地では問題がないのに、高速道路を運転していると、突然動悸が始まる。

こういった症状にお悩みの方が、いらっしゃいます。

脳神経内科・外科や、心療内科にかかってみても、特に異常が見られない。脳にも、耳にも、目も、検査したけど、何も問題がない。

重篤な病因がないのに、再現する症状は厄介ですが、これは、何かのきっかけが、自律神経を過剰に興奮させ、このような反応を起こしている可能性があります。

興奮因子が、ささやかであれば「大丈夫、大丈夫」と自身を励ましたり、信頼している方に手を握っていただいたり、そういったことで解決するかもしれません。

しかし、自律神経は、疲労してくると、簡単なきっかけで過剰興奮してしまいます。こういうときの対策として、自律神経管周りの筋肉や腱をほぐしてやことが、有効かもしれません。

身体は、拘縮(コリ)が長く続くと、その異常状態が、かえって正常であると勘違いしてしまいます。できるだけ有効な筋肉のほぐしが必要で、それは拘縮(コリ)している身体深部の筋肉に強い影響を与えなければなりません。

鍼灸師はこうした場合、必要に応じて、長さ15cmの鍼を使います。これでないと、腸腰筋など身体中央部にある筋肉に影響を与えることができないからです。