『難病』の対策について:全身性のしびれ・痒み・ほてり

身体へのヒント

多岐に渡る症状を抱え、何種類もの専門病院・専門科にかかり、数多くの薬を服用しても、いぜん症状が寛解しない、いわゆる『難病』に苦しんでいらっしゃる方を拝見いたします。

私どもは、西洋医療を否定するわけではありませんが、西洋医療のメソッドでは改善せず、私どものような東洋医学のメソッドで改善する患者さんを多くみております。

ここでは、その対策例をご紹介することで、難病と戦っていらっしゃる患者さんのご参考になればと思います。

●全身性のしびれ・痒み、脱毛、脱力--Iさん28歳男性。職業:板前さん

2015年5月:左・右上腕、上・下肢の毛が抜け出す

2015年8月:脱毛が頭部に及び、円形脱毛症となる。ひどい痒みが発生
病院で、ベタメタゾン(副腎皮質ステロイド:抗炎症・抗アレルギー剤)、ジアゼパム(抗うつ・心身症剤)、外用ステロイド剤を処方される。一時快方に向かうが徐々に悪化

2015年10月:しびれ、痒み、ほてりが最悪になる
上記の薬剤を止めると、多少改善

2015年12月:当院に来院
手足が大変冷えている一方、目の周りの隈・額関節の痛み・側頭部のぴりぴりした痛みなど上部には強い熱症状が観察される。
後頭部・頚部・肩甲間部・腰部にしびれがあり、全身に痒みが広がる。

積聚方式・吸角(吸玉・カッピング)を行う。熱の偏在性を整える、自律神経の乱れを収めることを目的とする

2016年1月:2疹目
入室時から頭髪のつや・顔の血行のよさが印象的。容態を質問すると、前回施術の次の日から自覚的に体の症状に変化があり、同僚・知人からも「元気そうになった」と言われる。しびれは8割がた減少・痒みは「まだすこし痒い」が「掻いた後の不快感が大幅に減少している」とのこと。

手足の冷えはまったくなく、腹部も力強く熱がある。まだ頭部に熱が上がっている印象が強いので、前回の方法を継続する

Iさんは何とか体調を改善しようという意欲が大変強い方。
板前は冷所で長時間の立ち仕事を強いられるため、体に強いダメージを与える。前回、体の冷えを改善する目的で、腹巻をお勧めしたところ、大変気に入られて愛用されている。

非常に寛解が明瞭だった例で、1回の施術で体調に大きな改善がみられた。