泣くということと、痛みが去るということ、鍼灸(はり・きゅう)治療

エッセイ

最近不眠が続く、生理が遅れているという、患者さんを拝見しました。

ちょっとしたチャレンジがあって、それが最初はうまくいきそうだったのだけど、どうも期待ほどではなさそうだ、ということがわかりかけて、それについて、気丈にお話しいただいたあと、伏臥位で施術を20分くらい。この間、感情が高ぶり、ずっと泣いていらっしゃったと思います。

施術後も、しばらく動揺が収まらず、ティッシュで涙を拭いていらっしゃたのですが、あんまり長くはお邪魔できない、と帰宅されました。

夜半、LINEでご連絡があり、帰りのバスの中では落ち着いてきて、自宅でお味噌汁を飲んだら、ほっと気が抜けました、と。次の朝には、ようやく6時間寝られて、生理が来た、とご連絡をいただきました。

この2~3日ほど、いろいろな思いが交錯して、身体もがちがちに硬直してしまっていました。軽くお酒を飲んだり、好きな番組をご覧になったりされたようですが、自力で回復する力に乏しかったのでしょう。

東洋医学的には「気滞」とい状態だったと思います。いろいろなものが詰まってしまって、動かない状態。それを押し動かす動力が弱っている状態。気分も動かないし、生理も動かない。「気づまり」というやつです。

鍼治療と、泣くという行為で、体内のこわばりが、押し流された、という理解でいいと思います。

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