耳に栓をして寝ると、何かが起こる

エッセー

うちの猫は、2:30ごろと、5:30ごろに何か気持ちが高まるらしく、机のものを落としたり、ニャーニャー泣き続けたりする。

患者さんも2匹のネコが、早朝大合唱するらしい。早起きの人なら支障はないのかもしれないけれど、患者さんにとっては、さすがにこの時間に起こされるのは辛い。なので、習慣的に耳栓をつけて寝る。

私の家は、夜半でも頻繁に道路工事を行うので、騒がしくて寝にくいときは、音楽を聴きながら寝る。なので、イヤフォンを耳に挿したまま、寝いってしまうことが多い。

このように、長時間耳に栓をしていて、何か身体に影響を与えないのだろうか。

本来開放されている身体の一部が、人工物によって閉塞されているわけで、その間も、体温の変化とか、気圧の変化とか、継続的な圧迫感覚とか、音響の不自然な消失とか、耳栓があることで、感覚神経に、何らかの非通常的な刺激が加わるのではないか。

頬の張りとか、頭痛とか、歯ぎしりとか、平衡覚の誤作動とか、そういった身体表現が起こるのではないのだろうか。ちょっと勉強してみよう。