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生きていくうちに失うもの、変質するもの

医師や、弁護士などの士業の方との間に感じる違和感は、フィクションの説く諸経験の有無に由来するのではないかな、と思う。今回読んでいるのは、木内昇。名は「のぼり」と読む。女性である。私は、小説の近作を追う...
エッセー

患者さんが、奇跡を起こす

私は、病を得た患者さんが治るのは、患者さん自身の力であって、医療関係者は、患者さんの治す力を賦活させることが、仕事であると考えている。私も何度か「奇跡的な」経験をしたことはあるが、それは医療関係者の手...
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桜の花見は、油断大敵

桜が満開になると、花見に出かける。花は新しい出会いを予感させ、華やいだ気持ちにさせる。でも、仕事の帰り、うっかり軽装で出かけると、日中と違って、まるで冬のような寒さにたじろぐ。そう、花は美しく開花して...
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『よつばと 16』を読む

何年ぶりの新刊なのだろうか。あいかわらず面白くて、一話読むのに、1時間くらいかかってしまう。このまま一冊読み終える気力がなくなり、別日に送る。「就学前の女の子と、その父親と、二人を囲む人々との間に起こ...
エッセー

ジェンダー問題と中医学

最近ジェンダーについて思うところがあり、いろいろ考えることがある。例えば、中医医学である。単純すぎるといわれると思うが、中医学に、歴史上高名な女性の理論家、というのはいたのだろうか。治療家でもいいが。...
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「常識がない」という不思議な言葉

ある方が「あの人は常識がない」とおっしゃった。で、私には、その方には常識がないように思える。こういうとき、ある方のおっしゃる「あの人」に、本当に常識がないのか、わからない。知らない方なので、ある意味ど...
エッセー

生きていることの違和感の正体について

昭和の映画を見ていると、喫煙シーンがやたらと出てくる。刑事たちが貧弱な証拠から犯人を推理するシーンというような緊迫した場面だけでなく、デパートガールが気晴らしに出かけたパーラーでおしゃべりに興じながら...
エッセー

勝ち組・負け組の判断者は、誰なのだろう

自分が、現在あるいは将来、勝ち組なのか、負け組なのか、と考えてしまうことが、苦しみの源泉である、という人がいる。それに気づかない人は、もっといる。世界の本質は、勝ち組・負け組みのような、単純な二分法で...
エッセー

「普通である」という病

どうやら世界では、多様性や、少数派との共存という、高度な妥協や、政治性を伴う社会創造を放棄して、多数派の、多数派と思われる人々が、心地いい社会の建設に、梶が切られたようである。心配である。世の中には、...
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美容と健康には、共通点がある

終わりがない、という点である。美しくありたい、理想の自分の造形でありたい、社会的に高く認知される容姿を獲得したい、という願望に、切りをつけるのは難しい。歯止めを自身でつけることができる、というのは稀な...