鍼灸の目的は「気持ちよくする」ことではありません

エッセイ

鍼灸をすると気持ちよくなって寝てしまう、という患者さんがいらっしゃいます。
特にお灸を受けると、他のものと比較しがたいほどの気持ちよさです。

でも、私どもは単に「癒(いや)し」のために、気持ちよくしているわけではありません。鍼灸をした結果として、体が気持ちよくなったのです。

東洋医学は「身体のバランスが取れた状態」を目的とするのですが、それが気持ちいい。

「温めたから気持ちがいい」のではなく、「冷えた体がバランスを戻して普通の状態に戻った」から気持ちがいいのです。温めると気持ちがいい、というわけではない点が重要です。

いずれにしろ寝てしまうほど気持ちがいい状態」が「身体のバランスがとれた状態と言えると思います。