鍼は、うつ病など精神疾患にも効果があります。その1

身体へのヒント

まず東洋医学的解釈についてお話します。

『気(き)』という概念がもっとも重要です。
われわれの身体には生命活動を司るエネルギー(これを「気」といいます)が循環しています。この体内の気の流れを正しく(これを『陰と陽』のバランスをとるといいます)することが重要とされています。

気は見ることができませんが、気が足りないことも、また余分にありすぎることも、病気の原因とされています。この気の流れる経路を『経絡(けいらく)』と呼び、主な経絡は左右対象に6つ存在します。

全身には、300カ所以上の『ツボ』がこの経絡上にあると考えられています。鍼灸はツボを刺激し気の流れを整え、臓器の調整を行い病気を改善させる方法と理解されています。

鍼灸はどうして効くのか -現代的解釈(西洋医学的解釈)#1』に続く。