椎間板ヘルニアが腰痛の原因ではないという医学論文が発表されました

身体へのヒント

世界中の整形外科医が絶対的な参考書としている Stanley Hoppenfeldの「神経学図説」に疑義が差し挟まれています。(「世界の脊椎外科学会をゆるがす大間違い」 原典はこちらに)

著者は、「整形外科医のほとんどが持っている書物。しかし、もしもその参考書の内容が事実と異なっているとしたら、世界じゅうの脊椎外科医、整形外科医はそのミスを土台として間違った治療をしてきてしまったことになります。

過去脊椎外科医たちは大きな過ちを犯し、脊椎の手術で悲惨な失敗を繰り返した時期がありました。

現在ではその反省のために慎重に調査を行い、手術のプランを立てるようになりましたが、それでも脊椎手術の成績があまり良くないこと、完治せず再発が多いことは、脊椎外科医が認めなくとも、他の一般的な医師たちは誰もが認識しています。 」とまでいっています。

新しい知見は、

腰椎椎間板ヘルニアの主原因は神経根に加わる張力であり、ヘルニアは「あってもなくても無関係に起こる」

そして症状の主体はヘルニアによって押されている部分ではなく、後根神経節の炎症である

というもの。

要は、神経に張力がない人は、ヘルニアがあっても痛みは出ないのです。神経に張力がある人はヘルニアがわずかでも痛みが出ますし、ヘルニアがなくても痛みが出ます。神経の張力が高いという病態が主原因であり、ヘルニアはその張力を高める一つの手段でしかありません。