私は、病を得た患者さんが治るのは、患者さん自身の力であって、医療関係者は、患者さんの治す力を賦活させることが、仕事であると考えている。
私も何度か「奇跡的な」経験をしたことはあるが、それは医療関係者の手柄ではなく、患者さんが、自ら引き寄せた奇跡なのだと思う。それを医療関係者が誇るのは、筋違いだと思う。
なので「効果的な治療技術」を謳う広告や、公言に合うと不思議を感じる。
厚生労働省の『あん摩業、マッサージ業、指圧業、はり業、灸業若しくは柔道整復業又はこれらの施術所に関して広告し得る事項等及び広告適正化のための指導等に関する指針』などを読むと、国も同じように考えているのかもしれない、などと夢想してしまう。