腱鞘炎で通院いただいている患者さんが、喉が痛く、風邪の引き始めの感じがある。次の日、ベートーヴェン第九「合唱」の本番で、大変心配しているとおっしゃる。
で『葛根湯』をお勧めする。医師の処方では、1袋2.5gを、1日3回服用と言われると思うが、これをいっぺんに3袋飲み、30分ほど待って汗をかくかどうか、汗っぽくなったら、そのまま寝るようにお勧めする。「お勧め」である。
『葛根湯』は昔から言われている通り、風邪の初期には大変効果があるよい薬だと思うが、一般に服用される量では、効果を出すのに不足なのではないか、と。
本日来院されたときに、合唱の成果を伺ったら、翌朝起きたら、体調が改善していて、喉の調子も戻り、会心の本番だったと、喜んでいらっしゃった。
『葛根湯』を始めとする漢方薬の服用法については、あゆみ野クリニック 院長の漢方医 岩崎鋼先生が、ネットに詳しく、大変率直に解説されている。そちらをご参照いただけるといいと思う。