作家池波正太郎は、毎週日曜日の朝、なじみの鍼灸師にかかる。「身体にも、1週間に1度は、休みが必要だろう」と言ったという。
ところで「体を休める」とはよく言うが、それは、どういうことをするのだろうか。寝るとか、仕事をしないとか、散歩をするとか、好きなことに熱中するとか、いろいろなやり方があると思うのだけど、身体そのものを「休ませる」というのは、どういうことなのだろうか。
私は鍼灸師であるから、鍼灸 (はり・きゅう) をお勧めする。
疲労した筋肉や、腱や、皮膚の歪みを正して、血液などの体液の循環を活性化することが「体を休める」に有効だと考えている。
(当たり前だが、それが唯一の方法である、などと主張しているのではない)
風呂でのんびりするのもいいし、ごちそうを楽しむのもいいけれど、頭脳の疲労ではなく、疲労した「身体」を正常な活動状態に戻すには、鍼灸 (はり・きゅう) はお勧めだと思う。