アトピー性皮膚炎の施術雑感

身体へのヒント

今日最後の患者さんの主訴はアトピー、12回目である。
腹臥位で施術していたとき、その首筋がとてもきれいで、最初のころの荒れた肌を思うととても感慨深かった。カルテを見返すと6回目くらいでほぼステロイド剤を使われず、肌の赤味や荒れはかなり改善していた。とても意欲のある患者さんで、いろいろなご苦労がおありだったのだろうが、強く意志を持たれて薬剤をコントロールされたのだろう。

このようにうまく寛解が適う患者さんがいる一方で、何人もの患者さんが、1回で、3回で、5回で通院されなくなっている。

もっと上手な鍼灸師であれば、1回で改善できていたのではないか?
来られなくなった患者さんも、6回来ていただけていれば、改善したのではなかろうか?

といった疑問がわく。
カルテを見ながら選択しなかった施術法を検討したりするが、鍼灸の場合臨床比較実験が不可能なので、明確な答えは得られない。また、私は予言者でも、将来を見抜く眼力もない。したがって上記の問いに答えることはできない。

さて今日もアトピーの患者さんが来院される。がんばろう。