このあいだ、バングラデシュ人でハラル食材商の方と、不動産の貸し借りについての商談を、少しだけお手伝いした。彼の「友人家族」が住む家を探しているが、連帯保証人が必要で、それになってくれる人間を、日本語が不自由な借主に代わって、探す。
で、モスクの宣教師の「友人」が自分の店の近くにいたので、電話で説得して、呼び出しサインさせようとしたが、彼は社会保険に入っていなくて、家賃保証会社の信販が下りなかった。
「友人家族」は、すでに前の家を出ていて、できるだけ早急に、新しい家を探さなければならない。しかし、好都合の「保証人」はなかなか見つからない。
電話を、かけては、切って、ほとんど2時間、間断なく誰かと話をし続ける。
やがて日が暮れて、その日のうちに契約をまとめることが困難になったとき、彼は、南アジア人的な濃厚な笑いとともに、こう言った。
「大丈夫だよー。何とかなる。大丈夫」たぶん、まだ何も解決策はないのだろうに。
最近、自分の治療院での臨床しかしていないので、こういう異文化との接触感覚を味わうのは久しぶりだった。
「大丈夫だよー。何とかなる。大丈夫」