『鬼滅の刃』『ONE PIECE』について考えていたのだけど、

Staff Blog

『鬼滅の刃』『ONE PIECE』について考えていたのだけど、やっぱり自分にヤンキー性が薄いので、ジャンプ系の作品におもしろさを感じない。

思えば『父の魂』も『アストロ球団』も『男一匹ガキ大将』も、みんなおもしろいと言っていたけど、私には関心がなかった。出版社の文化的好みは、子供のころから、集英社<講談社<小学館 という感じだった。

しかし例外はあるもので『Dr.スランプ』の連載第一回目は鮮明に覚えている。(『ハレンチ学園』についても語りたい。特に物語の閉じ方)

新幹線に乗るので何か読む雑誌をと、一番厚かったという理由で『週刊ジャンプ』を買ったのだが、そこに新連載でありながら、2話同時掲載だったのが『Dr.スランプ』だった。ウィキペディアによると「『週刊少年ジャンプ』(集英社)にて1980年5・6合併号(1・2話を同時掲載)から1984年39号まで連載され、」とあるから、冬休みに大阪へ帰省するときのことと思える。

正直言って『Dr.スランプ』の世界観や、物語には、あまりおもしろさを感じなかったが、あの絵柄とか、構成には、かなり驚いた。マンガの標準点が移動したように思えた。

それは思えば『風の歌を聴け』を「群像」で初めて読んだときと、同じような感覚だった。やはりウィキペディアによれば「1979年4月発表の第22回群像新人文学賞受賞を受けて、同年5月発売の『群像』6月号に掲載された。」らしいので、前後1年、ほぼ同じ時期のことのようだ。

村上春樹と同じように、鳥山明も「スノッブな感触が鼻につく」とか「アメリカ小説・コミックをそのままなぞっただけ」というような批評があったのも、同じである。