深夜の仕事中の痛みにも、対応可能です

エッセー

この数年、世界的にハロウィンが盛りあがっていますね。その一方で、アメリカ、ヨーロッパでは、クリスマスの人気が下がっていると聞きます。

その理由として、イスラムなどの非キリスト教系の宗教グループからの圧力や、『Black Lives Matter』など白人至上主義に反対する勢力の台頭、南アジアなどの経済的伸長著しい国々の文化への配慮など、いろいろな思惑が交錯しているようです。

クリスマスの宗教性が疎んじられている一方で、ハロウィンは「季節のお祭り」が起源。年末イベントに大きく関わる巨大なエンターテインメント資本としては、より宗教性が薄いイベントの方が、トラブルが少なく、安心して投資できる、という判断も背景にあるようです。

ゲームやアニメーション、テーマパークなどの企業も、うっかりした対応をネットで非難を受け、業績の足元を掬われたくないのでしょう。

私が、かつてコンピュータ業界で仕事していたころ (2,000年前後。ずいぶん昔ですが) は、クリスマスー正月が、一番のビジネスシーズンでした。皆さん、いろいろな企画やプレゼント交換など、イベントがたくさんあって、「年末のボーナス」というのも一般的でした。

このシーズンに、ゲームソフトを発売するためには、11月がデッドエンド。夏からの各種企画・製作が、締め切りに向けてラッシュする大変な月でした。それが今では、ハロウィンに重心が移り、10月のピークに前倒しになったみたいです。

そのころはまだインターネットが普及する前でしたから、「いったん出荷後、コントロールリリースを出す」なんてことは不可能。なので、出荷版にバグがあると、全品交換など、会社に致命的なダメージを与える可能性がありましたから、血眼になってバグ出しテストを繰り返したものでした。

この日々は、死ぬほど忙しい。「休む時間が取れない」「連続して仕事を続けなければならない」「気になって席を離れることができない」。要は、起きている時間は「椅子に座りっぱなし」という状態でした。こんなことが、身体にいいわけがありません。

仄聞するに、この業界は今も大きく変わった、という話を聞きません。

弊院は、荻窪で開業して以降、場所柄か、作家・ゲームクリエーター・アニメーター・コミック作家など、「キーボード・マウスから腕を下すことができない」仕事の方を多数拝見してきました。この姿勢を維持していると、関節・筋・腱の血流が阻害されてしまいます。その結果、頚や肩が硬く怠くなり、腰が痛み、集中力を保てない、というのはまだ「まし」で、無理を続けていると、持続的な激痛にまで及んでしまう危険性があります。

わかってはいるけど、直近の締め切りは厳守しなければならない。

私どもは、ご連絡いただければ、夜半の仕事場への出張施術を承っています。「腱鞘炎が悪化。朝までの締め切りに、作画がまにあわないかも」「肩が上がらなくなった」「腰が痛くて座り続けていられない」といった症状を、その場で、仕事ができるレベルまで改善を目指します。

本来は、ご来院いただき、時間をかけて症状を緩解したいところですが、背に腹は代えられませんから。