この世界に入る前からみんなが言う「冷え」とは何か、について考えていた。で、なかなか考えがまとまらず、周辺をくるくる回っている。
今日の患者さんの話。
天ぷら屋に行ったら、そこの大将が揚げる鍋の湯温は、指で触ればわかる、という。150℃なのか、170℃なのか。やけどはしないのか? 一瞬だから、やけどはしないという。水ならいざ知らず、油が指に、まとわりつかないのだろうか。
温度覚や、痛覚はどういう理屈になっているのか。タンパク質の変性は始まらないのか。私もお灸をつまんで取るし、仏教では「心頭滅却すれば火もまた涼し」ともいう。南アジアの屋台の親父は、揚げ物のネタを、湯上がっている鍋から手ですくいあげる。
この辺りの身体メカニズムはどうなっているのだろうか。