Staff Blog

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『五重塔』幸田露伴を読む

今は無き、谷中感応寺塔建立を巡る職人の話。人々の意地と思惑とが交錯し、登場人物全員が悲劇的運命に犯される話。明治24年の作。そうかぁ、この文章は、古典落語なのだな。地口と会話の区別が朧な点とか、歌うよ...
冷え

冷え、痛み、不快な皮膚感覚は、どうして発生するのか

ヒートテックを何枚も重ね着して来院されて、室内が寒いとおっしゃる。手も足も、腹も頭も、私の手のひらよりあったかいのに、部屋に寒さを感じるとおっしゃる。私が触れると、冷たいといい、やがてくすぐったいとい...
身体へのヒント

運動はしなくていい、体操をすればいい

痛みや眩暈、頭痛といった病症は、その原因を一つに特定することは難しい。ほとんどの場合「原因」の複合的な組み合わせによって発生しているからである。原因が一つではないのだから、何か一つの対策によって、症状...
エッセー

寒い、暑いという感覚について

患者さんの身体をみていて、体熱が充分にあるのに、温覚に過敏で、室温を気にして、タオルを掛けるときの風にも冷気を感じる。施術の指が触れたときの皮膚刺激が強く、痛みではなく、くすぐったく感じる。こういう、...
Staff Blog

「あの時代」は、本当に、今より良かったのだろうか

40年来通っている高円寺の喫茶店で、隣り合わせた20代の方に、店の開店当時の高円寺ってどんな感じだったんですか、と尋ねられた。1978年10月のことである。そのとき、たまたま読んでいた本に「1946年...
身体へのヒント

気象の変化と、身体の状態について

ちょっと雑駁な印象論なので、聞き流していただけるとうれしいのだけど、昨日 (2023/12/21) から、気象の何かの構成要素が変わった気がする。東京の話である。ひょっとしたらさらに細かく私が住んでい...
エッセー

「正しい姿勢」というのは、神話に過ぎない

「正しい姿勢」「理想的な姿勢」とは、簡単に言うと「耳・肩・腰・膝・くるぶし」が一直線になる状態をいう、とされています。「正しい姿勢」を取らないと「筋肉のバランスが徐々に悪くなっていき、肩こりや腰痛を引...
エッセー

人間とは何かについて、考えてくれる人が少なくなった -2

「人間とは何か」について考えることの特徴は、それが「答えのない問い」であることである。たぶん正しくは、答えは、それを問うた人の数だけ、存在している。そういわれると、それは「問い」とはいえないのではない...
エッセー

人間とは何かについて、考えてくれる人が少なくなった -1

生死に直接かかわる医療だけでなく、人生に関わることを考えるためには、人間とは何かといった主題で、ものを考えることが必要だと思う。それを「人生観」と呼んでみる。現代の専門家は、医師は医療の範囲で、僧侶は...
身体へのヒント

梅核気の患者さんについて -1

梅核気 (ばいかくき) をネットで調べると「梅の種が喉につかえているような、不快感を覚えること」のように説明されているが、このような深刻度が低い症状を主訴として、治療院に来院される方はいない。もっと深...