「バックライトを覗き込むと、自律神経が興奮するから」ではない。「好奇心を刺激する情報の選択肢が、無数にあること。無数にあることを、知っていること」が問題なのだと思う。
寝る前に何かをするなら、本を読むほうがよい。編み物をするのはもっとよいかもしれない。本は、自分が選択したものであり、書かれている以上の情報が存在しない。編み物は、単純作業の繰り返しで、好奇心があちこちに飛び散ったりしない。
もちろん、読書が刺激的なものになってしまえば、眠りになかなか落ちなくなるかもしれない。でもそれは、本の選択ミスである。本の選択は、一つの選択結果しかない。スマホは、無数の選択が可能である。一つの選択に飽きて、別の選択に移った瞬間、脳は睡眠とは逆の、何かの活性化が起こるのではないのだろうか。
根拠のある話ではないのだけど。