痛みには一人ひとり個性があります

Staff Blog

私は、基本的にすべての患者さんに、積聚 (しゃくじゅ) 治療というのを行います。これは、先を丸めた針を使う治療方法なので、体の中に針は刺さりません。しかも、背中のツボを使いますので、患者さんが痛いとおっしゃる場所に、針を当てません。

今日の患者さんは、首を後ろに曲げると激しく痛む、という症状にお悩みの方でした。背中の4か所のツボに針を当て、背骨の上4か所に4セットお灸をします。施術時間は15分くらい。で、首を後ろに曲げていただくと、痛みが消えている。患者さんは、びっくりなさり、腑に落ちないご様子でした。

一方、もうひとりの患者さんも、頚背部に痛みを訴えられる方。同じように積聚治療を行うのですが、痛みは多少減るだけで、満足いく結果は得られません。そこで、肩甲挙筋や僧帽筋などの原因筋の発痛ポイント (トリガーポイント) を選び、針を刺し、しばらくじっとしていただきます。これで60から70%痛みが減じました。

おひとりは、発痛部位を一切いじらなくて鎮痛し、もうおひとりは、さらに発痛部位に針を刺すことで鎮痛する。

この差は何なのでしょう。

もちろん私の技量の問題もあるのだと思いますが、これはその方の身体の痛みの処理の仕方、身体の個性の差なのだと、解釈しています。つまり我々は、その個性に合わせた治療法を、選ぶ必要があるのだと思います。