私の両親は変わっているのか、晩年、住んでいた分譲地の一戸建てから、駅前のマンションに転居したときに、すべての写真を捨ててしまいました。
なので、私の子供のころの写真はもちろん、卒業アルバムも (ついでに言えば卒業文集とかも) 結婚前の写真は1枚も手元にありません。私や家族だけではなく、自分たちのアルバムも写真も始末してしまいました。
捨ててしまった理由を聞いたこともありませんが、なんだか、過去の縁を薄く生きる人だったような。「人間ある年になると、そうするものだ」と考えていたような。
「自分は、ふつーの人生を生きている、ふつーの人間だからなー」とか言っていたのですが、細部はいろいろ「ちょっと変わった」人でした。
私も多分、過去にはあまり執着がないように思えます。
親と同居したのは、16歳まででしたが、こういう習性は、どこで身につくのでしょうか。
まさか遺伝ではないでしょうから、生活習慣ということになるのでしょうが、特別何か躾を受けた、という記憶もないのです。不思議ではあります。