花粉症などのアレルギーのシーズン真っ盛りです。
痒みがあると、人はそこを掻きむしります。そうすると皮膚などの組織が破壊され、血が滲み、少し痒みが収まった気もします。
東洋医学では「瀉血(しゃけつ)」という処理があります。痒みの原因を血熱という状態に求め、血液を1~2滴出血させることで熱を取ります。そうすると痒みが収まるのです。
これに抵抗がある方は、お灸がいいでしょう。
痒みがあるところに、少し強めのお灸をしてください。せんねん灸などの市販のもので結構です。どうでしょうか。気持ちよくはありませんか。
痒みは赤く腫れているので熱を持ってそうです。
熱があるなら、冷やすべきではないのか。そういえば、痒み止めには爽快感をもたらすスーとする効果を持たせています。
でも、痒みに灸をすると気持ちよい。
熱を与えると気持ちがいい、これは何か。
つまり「冷え」なのです、
印象と違って、身体のその部分は、弱って「冷えて」いるのです。
「触ると冷たくないのに、足先が凍えるように辛い」という現象の逆のパターンです。
身体に問題がるとき、冷やした方がいいのか、温めた方がいいのか。
答えは、やってみて体が気持ちがいい方が、正しいようです。