科学と、非科学や迷信・蒙昧との区別はとても難しいものです。
知識の限界や、先入観、伝統や伝説などのために、判断が偏向している可能性があります。こういうときは、別人の意見に耳を傾けることが効果的です。
『疑似科学とされるものの科学性評定サイト』という、明治大学科学コミュニケーション研究所が運営しているHpが参考になるかもしれません。
この中には、「鍼灸」というカテゴリーもあり、私も興味深く読ませていただきました。鍼灸の評定総論は以下の通りです。
鍼灸において、その研究方法、社会への還元、法的制度は現代科学的研究の基準に達していると判断でき、他の科学研究領域と比較しても遜色のない水準であると思われる。
同サイトは「科学者”と「市民」、あるいは「科学」と「それ以外のすべてのもの」との間での健全なコミュニケーションを図っていくことを中心的な目的としています。
そこで、同サイトでは社会一般的に「疑似科学」またはそれに準ずるものと疑われるものについて、科学コミュニケーション研究に立脚しながら、それらの「科学性」を推し測る試みを行っています。 別記のようなカテゴリーの個別事例において、これまで判明している知見や閲覧者の協力により集められた情報により、次の観点から評定を行います。(同Hpより抜粋)
●評定の観点
・言説の一般的概念や通念の説明
・効果の作用機序を説明する理論の観点
・実証的効果を示すデータの観点
・データと理論の双方からの観点
・社会的観点
・総評
●公開中のカテゴリー
・サプリメント
DHA・EPA、ヒアルロン酸、コエンザイムQ10、ブルーベリーエキス、グルコサミン、コラーゲン、βカロテン
・民間代替医療
磁石磁気、鍼灸、アニマルセラピー、ホメオパシー、カイロプラクティック、デトックス、O-リングテスト
・生活環境改善
活性水素水・(電解還元水)、マイナスイオン、ゲルマニウム、水からの伝言、ＥＭ菌、有機農業、温泉
・自己啓発
血液型性格診断、色彩心理学、占星術、手相術
・不思議現象
ＥＳＰ、念力、ヒーリング、幽霊、ＵＦＯ、
・安全性に関する言説
電磁波有害説、牛乳有害説、ワクチン有害説
※2016年11月01日現在
