当院の施術方法について

鍼灸院の名乗る治療院にも、いろいろな流派や、技法があります。鍼灸が初めてという方にとっては、自分の身体に何をされるのか、不安でいらっしゃることだと思います。

そこで以下で、各施術法について解説させていただきます。さらに個別のご質問があれば、当院までお問い合わせください。ご連絡方法は、こちら (ページの下の方にあります)。

※ 以下のページは、施術中の写真を含みます。血液など、身体に対する侵害性の表現に抵抗感がある方は、ご注意ください。また、写真の患者さんからは、掲載許諾をいただいております。

 

全体治療について

痛くない鍼、痛い鍼。熱い灸、熱くない灸
東洋医学の目的をひとことでいえば「体を正常なバランスに戻す」なのですが、この戻す方法には、『優しく励ます方法』と、『厳しく躾(しつ)ける方法』があり、身体の病態に合わせて、最適な方法を選択して、施術す...

カッピング (吸角) について

カッピングと運動で、鎮痛する
カッピングした状態で、身体を動かしていただくことで、関節可動域を広げ、痛みを取る、という療法です。身体機能の解釈と、鎮痛治療の技法には、いろいろなものが開発されています。筋肉と、それを包む筋膜の癒着を...
ガラス製のカッピングで、鎮痛する
カッピング(吸玉・吸角)には、ポリカーボネートで作られたカップを、ポンプを使って吸引するタイプのものと、この写真のような、ガラスのカップを、カップ内の酸素を火を使って燃焼し、陰圧にして使うものの、2種...
カッピングで、なぜ痛みが取れるのか
カッピング(吸玉・吸角)をかけると、皮膚の下に紫斑ができます。これは、陰圧にした吸角を皮膚に密着することで、皮下の血管壁が吸引されて、毛細孔隙の血清濾過量が増加した印です。これによって、筋肉自体の硬結...
カッピングは、美容以外にも多岐にわたる効果が
吸角 (カッピング)は、どこで受けても効果があるのでしょうか。サロンなどで受けても大丈夫なのでしょうか?注意点もあるようです。こちら。カッピング(吸玉・吸角)は、美容に効果的というお話がありますが、実...

刺絡 (しらく) について

刺絡と、感覚神経と、意識・意欲
精神的な病症と戦う患者さんがいらっしゃって、もう3年ほどのお付き合いになるのだけど、体の中の「不必要な熱の感覚を取りたい」という。それは「ほてり」というものだと思う、という。『不必要な熱の感覚』という...
刺絡して、鎮痛する
瘀血(おけつ)は、東洋医学的な意味での「血(けつ)」が、体内で滞り、沈殿した状態のことを言い、西洋医学では「抹消静脈系の微小循環障害」と理解されています。瘀血が存在すると、激しい痛みを発生させる場合が...

太い鍼、長い鍼、強い鍼について

刺す鍼の数の多い、少ない
当院では、身体に刺す鍼を1本も使わない治療も行いますし、必要なら写真のような数の、長さ・太さ様々な鍼を、一回の施術に使うこともあります。どちらが効果があるのか、それは一概に言えません。「刺せば刺すだけ...
噛みしめ、目の疲れ、顔面疲労に
現代人は、その意識があるか、ないかに関わらず、ほぼ全員、仕事や、ゲームや、SNSへの集中の代償に、眼精疲労を起こし、歯を噛みしめ、頬を強張らせて、頭・顔面部を過剰に緊張させています。顔面や頭部の皮膚、...
膝など靭帯の接合面の痛み
膝の周囲には、複雑に靭帯が付着している部分があります。靭帯は、筋肉と違って厚みがありませんが、ここの血流が不足すると、膝に痛みを発生させます。筋肉であれば、少ない本数でも長く深く刺すことで、広い体積に...
100mm、135mmの鍼も使います
筋肉と骨の結合部に鍼を刺し入れたいとき、例えば、体格のいい男性や女性の大殿筋を貫いて、腸骨にくっついている靭帯部分に達するためには、かなりの長さの鍼が必要です。坐骨神経痛の治療のために、大腸筋に鍼を入...