坐骨神経痛、脊椎管狭窄症、椎間板ヘルニア

身体へのヒント

※ 以下の解説は、正確さよりも、概要・要点の理解を優先するため、比喩や省略を使った箇所があります。正確な理解のためには、専門医学書を参考ください。

※また本院では、東洋医学的な治療も行っていますが、「坐骨神経痛」「椎間板ヘルニア」「脊柱管狭窄症」などは、西洋医学的な概念であるため、鍼灸を西洋医学的なアプローチで行う際の解説を行います。

坐骨神経痛ってなに?

下半身の痛み、痺れ、違和感などのトラブルは、整形外科クリニックでは坐骨神経痛と一括して診断されることが多いようです。この坐骨神経は、「背骨」の中を通って下半身に至り、第4腰椎から第3仙椎の隙間から、骨の外に出て、下肢各部の細かい神経に分岐します。

坐骨神経が、大きな川の本流だとすると、細かい支流がたくさん別れて、下半身のいろいろな部位に広がり、情報の伝達を行います。で、痛みや痺れなどの異常な感覚は、この長い川の流れのどこかに異常がある場合に発生します。ポイントは「どこか」という点です。

 

異常を感じる場所と、原因の場所が同じとは限らない

例えば「ふくらはぎの外側」に痛みを感じているとして、その問題点が、痛みを感じているふくらはぎの外側にあるとは限らないのです。

痛みを発生させている原因は、いろいろなものがありますが、われわれ鍼灸師がよく目にするのは、筋肉・腱が拘縮し、神経を圧迫して、異常感覚を発生させているケースです。

上の坐骨神経の図でいうと、

  1. 坐骨神経が脊椎から出たところ (神経根という)
  2. 脊椎管が狭まって神経を圧迫しているところ
  3. 臀部の筋肉の間をすり抜けるところ

などが、おもな原因点です。2. は脊柱管狭窄症、3.は梨状筋症候群と呼ばれます。

1.の神経根が、その周りの筋肉などで圧迫されて絞扼されると、神経根は坐骨神経のもっとも上流部ですから、その中流部 (大腿部や下肢) や下流部 (足部) のどこに異常感覚を発生させても不思議ではないわけです。

 

治療の原則

この拘縮は、簡単に言うといわゆるコリです。コリが痛みを発生させている、というわけです。コリが原因といわれると、患者さんが今感じている痛みがあまりに圧倒的なので、その理由として見合わない、と思われる場合が多くあります。そのため、患者さんは痛みの発生個所がどこなのかよくわからない、といったことも多々あります。

われわれは患者さんの痛みの場所は参考にしながら、その痛みに対応する原因個所を探し出し、そこに対して施術を施すことになります。

 

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