低周波通電(パルス)で、鎮痛する

痛み

刺した鍼に、写真のような低周波を発生させる機械をつなぎ、筋肉に単収縮を起こすことで、鎮痛を行います。一般に、低周波鍼通電療法(鍼パルス)と呼ばれ、以下の種類があります。

筋パルス
筋肉の緊張を緩和することで、鎮痛を目的とするもの

神経パルス
頚椎症や坐骨神経痛などの神経根症状に対して、体性神経の閾値を正常化することで、神経由来の痛みを緩和する目的のもの

関節パルス
亜急性捻挫などで熱感、腫脹のあるものに対し、消炎鎮痛を目的に行うもの

 

低周波鍼通電療法(鍼パルス)のデメリット

確かに急性期には効果が高いのですが、これを高頻度で使うと、身体の痛みに対する抵抗力が下がる危険性があります。

身体は、自身の力で鎮痛を図る力があります。

この力を最大限に賦活して、痛みを取るのが本道で、機械を使うのは、補助輪付きの自転車に乗り続けるようなもの。平たく言うと「痛くなったら、機械がやってくれるから、自分でやらなくてもいいや」と、身体のやる気が削がれる危険性があります。

多くの施術院では、鍼をうって、パルスを15分程度かけておけば、その間に別の患者さんを診ることができるので、経営面から合理性の高い治療法といえます。

本院では、急性期や、自力で筋肉を動かすことが難しい高齢者の方には、鍼パルスを行いますが、できるだけ早く、別の治療に移行することを目指します。