ChatGPTが話題になり始めたのは昨年の秋。それからわずか半年で、いまではこのタイプのAI技術のマーケティング的な見極めや、技術的な限界について語られている。IT技術の革新速度も素晴らしいが、それへの対応力も迅速である。びっくりする。メタバースやWeb3.0はもうお役目終了なのだろう。
思うに、これらの人工知能技術について、いろいろと深い思いに至っているのは、藤井聡太や羽生善治といった人なのではないか。彼らはそれとの勝利を望んでいるのではなく、それを利用して自らの棋力を高めんとして利用している。アマチュアの棋士ではなく、人間の棋士に勝つのが仕事なのだから。
彼らは、未来予測や現状理解のプロではないから「それはなにか」について、我々が理解できるような説明をしてくれない。その必要もないから、意識にのぼっていないのかもしれない。