大きな建築物を見るのが好きなのだけど、ヨーロッパでは教会建築がおもしろい。名もない田舎町に行っても、街の中心部に、大切に使われている教会があり、その周辺のベンチに老人たちが、日がなまったりと時間をつぶしている。
ガウディのサクラダファミリアはもちろん、ゴシック様式の高名なカテドラルも素敵であるが、11-3世紀のころの、威圧的な構造になる以前の素朴な教会も、非宗教的空間以外では得がたい時を過ごすことができて、とても楽しい。
ロマネスクや、ゴシックについてのガイドブックとしては、このアンリ・フォションのこの本が有名であるが、モノクロの日本語版が昭和51年発行。さすがに図版も少なく、文字が目に痛いほど小さい。