2023/08/31 前後の星占い-2 うお座を、放ってはおけない

占い

その瞳に何が映っているのか、僕はいつだって知りたいと思う。

君は、いつも僕たちには見えない何かを見ている。それは、誰かに見つめ返してほしいから、かもしれない。
視線が合うのを、伸ばした指が触れ合うのを、交わした約束の返事を、
君はいつも待っている。期待している。

よく見える目は、ときに、厄介だ。

何を考えているかわからない人が多い、と君は思う。
そのことは、君にとって悲しいし、不可解だ。
“人は人を必要とする。視線を交わしあうことを、手をつなぐことを、プレゼントの交換を、傷のなめあいでさえ。”
そんな当然のことを、どうしてみんな無視するんだろう、
みんなが、当たり前に、見つめあって、笑いあって、励ましあえば、世界は当たり前に、良い場所であるのに、と君は思う。
でも、みんな、無視したくてしているんじゃない。
君みたいによく見える目を持っていないんだ。
どうしたらいいか、わからないんだ。

君は、「僕の無力さは僕が一番知っている」と言う。
その言い方で、僕には君が元気なのかどうかがわかるんだ。

今はあまり元気じゃないよね。

僕は、そんな風に自分の心に釘を刺さないでほしいなぁ。そんなに陰湿になろうとしないでよ。
痛みを「受け入れる」なんて、君らしくないよ。
痛いときは、「痛い」って、泣きながら「助けて」って手を伸ばすのが君じゃないか。
そういう君のことが、どうしようもなくても可愛くて、呆れてもどうしても放っておけなくて、みんな、君の手を握り返す。

君が、自分で自分のその目を閉じてしまうのが、僕には何より悲しいことなんだ。
だったら、どんなに涙がこぼれていても、君にはその目を開けていてほしい、と僕は思う。