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『可愛い嘘のカワウソ』が好きなのだ

こんなに見ていて無条件に幸せな気分になれる絵は、久しぶりかもしれない。筆のような、水彩のようなタッチは、鳥獣戯画のようであり、物語は (単純なエピソードであることがうれしい) 初期のディズニーのようだ...
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世界的に、政治の季節なのだろう

わが国も、安倍晋三ー菅義偉-岸田文雄と変遷してきた。いずれもそれなりの問題を抱え、過大評価されたり、過小評価されたりして、現在に至る。そんな時代に、何か政治学の本でもと思っていたら、図書館で岡義武『明...
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美しい蓋物を作っていただきました

亡くなった両親を、出来合いの壺に納めるのは嫌だったので、無理をお願いして、蓋物を作っていただく。波佐見の藍水さん。茶事が好きだった母のと、囲碁が好きだった父のと。
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『ハワーズ・エンド』E.M.フォースターを読む

久しぶりに読書する。1879年生まれのイギリス人が、1910年に書いた、ロンドンとその郊外で繰り広げる、主に3人の人間についての小説。訳したのは吉田健一。480ページ余り。「人と人の間の理解はどのよう...
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「科学とは何をなすものなのか」を考える

今さら、といわれるかもしれないが、山本義隆は私にとっては古典である。いまは『十六世紀文化革命』を読み直している。15世紀の大学アカデミズムや、人文主義的なルネッサンスが、17世紀の華々しい自然科学を、...
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『五重塔』幸田露伴を読む

今は無き、谷中感応寺塔建立を巡る職人の話。人々の意地と思惑とが交錯し、登場人物全員が悲劇的運命に犯される話。明治24年の作。そうかぁ、この文章は、古典落語なのだな。地口と会話の区別が朧な点とか、歌うよ...
冷え

冷え、痛み、不快な皮膚感覚は、どうして発生するのか

ヒートテックを何枚も重ね着して来院されて、室内が寒いとおっしゃる。手も足も、腹も頭も、私の手のひらよりあったかいのに、部屋に寒さを感じるとおっしゃる。私が触れると、冷たいといい、やがてくすぐったいとい...
身体へのヒント

運動はしなくていい、体操をすればいい

痛みや眩暈、頭痛といった病症は、その原因を一つに特定することは難しい。ほとんどの場合「原因」の複合的な組み合わせによって発生しているからである。原因が一つではないのだから、何か一つの対策によって、症状...
エッセー

寒い、暑いという感覚について

患者さんの身体をみていて、体熱が充分にあるのに、温覚に過敏で、室温を気にして、タオルを掛けるときの風にも冷気を感じる。施術の指が触れたときの皮膚刺激が強く、痛みではなく、くすぐったく感じる。こういう、...
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「あの時代」は、本当に、今より良かったのだろうか

40年来通っている高円寺の喫茶店で、隣り合わせた20代の方に、店の開店当時の高円寺ってどんな感じだったんですか、と尋ねられた。1978年10月のことである。そのとき、たまたま読んでいた本に「1946年...