エッセー

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人間とは何かについて、考えてくれる人が少なくなった -2

「人間とは何か」について考えることの特徴は、それが「答えのない問い」であることである。たぶん正しくは、答えは、それを問うた人の数だけ、存在している。そういわれると、それは「問い」とはいえないのではない...
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人間とは何かについて、考えてくれる人が少なくなった -1

生死に直接かかわる医療だけでなく、人生に関わることを考えるためには、人間とは何かといった主題で、ものを考えることが必要だと思う。それを「人生観」と呼んでみる。現代の専門家は、医師は医療の範囲で、僧侶は...
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東洋医学についての妄想 2023年秋 – 2

「気」は、変化するもののことをいうと、前回書いた。ここでいう「気」は、専門学校の教科書や、多くの鍼灸院のホームページなどが採用している、日本における標準的な定義とはいささか異なる。東洋学は、先哲の教え...
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東洋医学についての妄想 2023年秋 – 1

「気とは何か」を現代的に定義するなら (古典的な解釈で定義しないのなら) 巡っているという状態を起こしている一切の「もの」のこと、となるのではないだろうか。巡るという現象を起こしている、一切のものであ...
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ある日を境に、身体の調子ががらりと変化する

ステロイド剤での調整を欠かせないほど深刻ではないけど、通年的に「痒み」に煩わされる患者さんがいらっしゃる。来院されて、以下のようなお話をされる。「風が冷たくなったな、もう秋だなと思った夜、風呂あがりに...
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医療は人間が行うべきなのか、AIが行うべきなのか

表題の件を、粗々(あらあら)で考えてみた。医療は、治療者と患者の間に「人間的な影響」を排除することが難しい。大きな病院などは、人事上の問題もあって、例えば、患者が、担当医師と依存関係に陥ることを、でき...
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ぎっくり腰や五十肩は、最初の1週間が勝負

※ 以下、腰痛や頚肩部の、主に筋肉・腱・神経に由来する痛みについて述べる。感染に伴う痛みや、組織破壊を伴う発痛については、対象としていない。「急性期」とは、同じ症状が3ヵ月程度継続していることをいう、...
身体へのヒント

なかなか閉経せず、出血が止まらない

子宮内膜が肥厚していて、ホルモン剤を使っても、なかなか閉経とならない患者さんがいらっしゃって、次髎 (じりょう) に刺絡した。偶然かもしれないが、次の日に多量の出血をみて、止血した。次髎は、いろいろと...
身体へのヒント

耳に栓をして寝ると、何かが起こる

うちの猫は、2:30ごろと、5:30ごろに何か気持ちが高まるらしく、机のものを落としたり、ニャーニャー泣き続けたりする。患者さんも2匹のネコが、早朝大合唱するらしい。早起きの人なら支障はないのかもしれ...
身体へのヒント

噛みしめ、頬のだるさ、痛みの対策

毎週来てくださる患者さんが、頬が張る、噛みしめている、だるいとおっしゃる。で、事務所近くの歯科医に相談したら、かみ合わせが悪いと、何度も歯を削られる。それでも改善しないというと、インプラントを強く勧め...