怒りと悲しみは近いところにある。
同じように恐怖と恋も、近いところにある。僕にとってはそう。
例えば、僕がライオンをみて目が離せないのは、自分より遥かに大きくて、いつ襲われるか分からないから?
それとも、その自信にあふれた余裕の姿が神秘的で頼もしくて優しそうだから?
怖いから知りたいのか、好きだから知りたいのか、わからない。違っていると、致命的だ。だから、恋には近づかない。
どうしてこうなるのか、原因や由緒を考えることは辞めた。もう知らなくていいことだと思った。
教育は「もっと知りたい」を探求するのは良いことだと教える。
でも、親の心を知ろうとして、暴力を振るう人の心を知ろうとして、パワハラをする人の心を知ろうとして、入らなくていい沼に深入りしていくことになった人が沢山いる。
「知らなくていいことは、知らなくていい」
本当は、そうだ。
憐れみも慈悲深さも、もっと遠くて凄い存在に任せておけばいい。そのために仏様や神様がいる。
あの人がなぜ君にそんな事をしたのか、君は一生知らなくていい。


