かき乱された一月が、花粉の気配を纏って風を散らす。
僕の中の小さな竜巻が、秩序と理性を持って回り始める。
月が新しくなる前に、毒は出してしまおうという算段なのか。ならば今夜も明日も一晩中でも付き合ってやる。
怒りは収めることなどできない。上手くしまい込んだつもりでも、みみずのように皮膚の下を這い、暴れ続ける。それを裏返して、ひっくり返すのがこの薬だ。優しさと諦めが近しいなら、怒りと正義も同じだろう。正義はいつも、怒りからできている。
僕が長らく憎んでいたものの正体を見据える。譲る気も諭す気も、収める気もない。こんな僕だけれど弱いから許してねってのがいつもの戦法だけれど、今回ばかりはそいつを噛み殺すためにこの牙と爪を使う。
いまのところ、一つだけ言えるのは、僕は「可哀想」という言葉が、心底嫌いである。