水は、放っておくと冷えてしまうから、温まりたいと思うのかな。
それは、僕たちが体を寄せ合うみたいだ。
火は、放っておくと消えてしまうから、一緒に燃えてほしいと望むのかな。
それは、僕たちが誰かとご飯を食べたいように。
空気は、放っておくと囚われてしまうから、外へ広がろうとするのかな。
それは、僕たちがおしゃべりをしたいみたいに。
土は、放っておくと固まってしまうから、異物を求めるのかな。
それは、僕たちの“あなたを教わりたい”と願う恋のようだ。
季節と僕と、
誰かと僕と、
誰かと季節とを巡る、物理的で化学的な関係性について。