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現代鍼灸の複雑さ

先日金子先生の勉強会で、泄瀉の治療として水分 (ツボの名前) を使うというのを学んだ。その夜、施術の後の患者さんと雑談で、小腸に近い位置だから水分なのか? 小腸と判断しているのなら何で太陽小腸経の原穴...
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人倫と医療が、可不分であった時代

儒医という言葉があるかつて江戸以前の医師は、医学を修めるためには、儒学について精通してなければならないとされていた。儒学書を理解しないと、医書へは進めなかった。医師はすなわち、儒者であった。これは、今...
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三遊亭圓朝に興味を持っている。

明治初年に、日本人はあるいは東京人は、どのような精神状態で過ごしていたのか、に興味があるからである。これは、なぜ現代の日本人がコロナや外国人を恐れ、将来は絶望であるという言説を弄することを好むのか、と...
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感情のやり場を、用意しておきたい

生きていると「望みとは違う結果を、受け止めなければならない」ということに出会ってしまう。私が生きてきたいつの時期からか、「それを見切って、別の選択肢を選ぶ」ということができるようになった。できなかった...
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生きていくうちに失うもの、変質するもの

医師や、弁護士などの士業の方との間に感じる違和感は、フィクションの説く諸経験の有無に由来するのではないかな、と思う。今回読んでいるのは、木内昇。名は「のぼり」と読む。女性である。私は、小説の近作を追う...
エッセー

患者さんが、奇跡を起こす

私は、病を得た患者さんが治るのは、患者さん自身の力であって、医療関係者は、患者さんの治す力を賦活させることが、仕事であると考えている。私も何度か「奇跡的な」経験をしたことはあるが、それは医療関係者の手...
身体へのヒント

桜の花見は、油断大敵

桜が満開になると、花見に出かける。花は新しい出会いを予感させ、華やいだ気持ちにさせる。でも、仕事の帰り、うっかり軽装で出かけると、日中と違って、まるで冬のような寒さにたじろぐ。そう、花は美しく開花して...
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『よつばと 16』を読む

何年ぶりの新刊なのだろうか。あいかわらず面白くて、一話読むのに、1時間くらいかかってしまう。このまま一冊読み終える気力がなくなり、別日に送る。「就学前の女の子と、その父親と、二人を囲む人々との間に起こ...
エッセー

ジェンダー問題と中医学

最近ジェンダーについて思うところがあり、いろいろ考えることがある。例えば、中医医学である。単純すぎるといわれると思うが、中医学に、歴史上高名な女性の理論家、というのはいたのだろうか。治療家でもいいが。...
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「常識がない」という不思議な言葉

ある方が「あの人は常識がない」とおっしゃった。で、私には、その方には常識がないように思える。こういうとき、ある方のおっしゃる「あの人」に、本当に常識がないのか、わからない。知らない方なので、ある意味ど...