衝動的に動いて、自分で机の角に指をぶつけたくせに、それがひどく堪(こた)える。
あぁどうしてここまで生き延びてしまったんだろうという気持ちが大きくなり、“これ以上はいけない”“今すぐに終わらせなければ”と強迫観念に駆られる。
みんなの中にもそういう気持ちの芽があったとして、それを起き上がらせてはいけないと思って、ずっと言えなかったのだけれど。
今年はなるべく正直に言おうと思うんだ。
死にたいね
そうだね
でもまだにしようか
そうだね
そうしないと、こう言い合えないじゃない。
死にたいね
そうだね
あと少し待とうね
そうだね
そう言い合いながら、一緒に冬を越せばいい。


