未来になにが起こるか、全て分かれば、眠れない夜はなくなるだろうか。
それとも、〇年後のあの日、死ぬのは嫌だなぁと思い悩んで、また眠れなくなるだろうか。
眠るのが怖い。眠るのが嫌だ。
星座くんや、お月さまや、土星くんや、色々な人たちと話してきたけれど、「眠り」だけは、無視をしてきてしまった気がする。
「眠るのが嫌だ」って思ってることを気づかないで、すっ飛ばして、「眠らなきゃ」って思ってたんだなー。
眠りくんは、今のところ、あまり頼りにならない。
やることがたくさんあるときにも平気でやってくる。そういうときは邪険にしてしまう。(猫だから好きなだけ寝てると思われるかもしれないが、僕にもやることはあるのだ。)
そのくせ、夜になってベッドに入って「さぁおいで」ってときには、全然来てくれない。
朝方目が覚めて、まだ眠いのに、眠れないこともよくある。
でも、思い返せば、耳を塞ぎたかったあの日や、泣き疲れたあの日、最後にはいつも眠りくんが助けてくれたんだろう。
眠りくんが、僕と対立したいわけじゃないことは、わかってる。寧ろ、僕のほうが眠りくんを遠ざけてしまっているのだ。
眠りくんとのお話しは、まだはじまったばかり。