世の中の占い師は、「一粒万倍日」やら「皆既日食」やら、何か極端な状態を、大げさな言葉で尊んだり、あるいは恐れたりする傾向があるように思うけれど、僕はそのどちらもどうかと思う。
それはまるで、一年で一番暑い日に、わざわざ運動会をしようと言っているみたいに、僕には思える。
そういう日は、なるべくいつも通りに過ごすだけで精一杯なのだから、特別なことをしようとしなくてもいいのになー。
僕は、君に千載一遇のチャンスを、逃して欲しかったり、なにかのきっかけで、オセロが全部ひっくり返るみたいに、新しくなることを阻みたいわけではない。
僕は、急勾配を「チャンス!」と思って一気に駆け降りるよりも、ブレーキを掛けながら気を付けて降りるほうが「知恵」だと思うんだ。
ゆっくり、ゆっくり、だにゃー。