なんだか悲しい気持ちになるのも、うまくご飯が食べられないのも、みんな夜のせいにしよう。
僕が夜に悪くなるんじゃなくて、夜が僕の体に悪いのだ。
だから、ヒトは(猫も)夜に眠ることにしたんだ。理にかなっている。
それでも、夜がすごいのは、待っていれば終わるところだ。
タバコも酒もギャンブルも、自分のこの手が止まらないと終わらないのに、夜は待ちさえすれば必ず終わる。
それは、地球に生命が生まれた時から数えきれないほど経験した、僕たちにとって揺るぎない法則で、それが僕たちの楽観性を培ってきたんだろう。
地球がまわり続けている限り、どんなに温暖化が進もうが、人間や僕たちの仲間が増えたり減ったりしようが、僕たちは根拠もなく「まぁ、大丈夫だろう」と思うんだろう。
だから、僕も「まぁ、大丈夫かにゃ」と思って夜が明けるのを待つことにするよ。