こころ(メンタル)のダメージ

こころ(メンタル)系疾患の施術方針

こころがダメージを受けると、いろいろな病症が現れます。東洋医学では、これらをどう対処するのか解説します。

本当に、パニック障害・鬱病なの?

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最近増えているのは、次のようなケースです。

抗不安薬「ワイパックス」「ソラナックス」、抗うつ・気分安定薬「パキシル」「レクサプロ」といった薬を、継続的に飲み代えしてきたけど、病症が一向に改善せず、強い不安を感じる

心療内科で問診を受けたら、いきなり「パニック障害」と言われ、ショックを受けた

私どもは医師ではないので、患者さんを診断することはできませんが、病症の来歴を詳しく伺ってみると「本当にそんな病気なの?」という思いが去来します。

よくある「自律神経失調症」ではないのかな。

いきなり、医師から処方された薬を止め、東洋医学的な対策だけに切り替える、というのは危険でお勧めできませんが、来院された患者さんの転帰を拝見していると、私どものアプローチでの施術も受けていただく価値があるのではないか、と考えます。

鍼灸は、不眠にも効果があります

最近では「不眠や不安神経症などに、鍼灸が有効である」と考えていただく医師の方も増えてきて、私どものところにも「お医者さんに相談したら、やってみたら、と言われて」と来院される方が増えてきました。

「アモバン」「レンドルミン」などの催眠・鎮静薬、「抑肝散」などの漢方処方を長く続けても、芳しい効果を得られない方は、鍼灸を検討いただくのもいいかもしれません。

不眠の理由もさまざまで、頚や肩の筋肉の過緊張に由来するもの、仕事などのストレスのために自律神経のバランスを崩しているものなど、薬物療法より効果を発揮するケースも数多くみられます。

不眠の原因にはいろいろな説があるのですが、自律神経の交感神経と副交感神経の切り替えがうまくいかないことが原因の一つといわれています。

昼間の活動時には交感神経が優位に働き、就寝時には副交感神経が優位に働きます。眠れない方の多くはこの交感神経と副交感神経の切り替えがうまくできない状態になっています。鍼灸ではこのアンバランスな状態を調整することが可能です。

自律神経失調 

長時間のデスクワークは、首・肩・腰のこりだけでなく、体のあちらこちらに悪影響を与えます。例えば目の疲れ。目を酷使すると、脳神経に疲労が及びます。

机に向かってモニタを見続ける姿勢。不自然な首の姿勢は、頚椎の中の脊髄に負担をかけ、自律神経の働きに滞りが生じます。

自律神経は内臓をコントロールしているので、胃や腸にダメージを与え、消化不良をおこし、胃痛や下痢を引き起こします。いくらご飯を食べても、消化・吸収する作用が低下しているのでエネルギーにならないわけです。

消化系のダメージは生活リズムの乱れとなり、やがて不眠などの精神活動のダメージに至る、という悪循環を引き起こします。

自律神経失調は、東洋医学では未病としてとらえ対策します。ひとつひとつの病状に対して対策するのではなく、その症状を引き起こしている身体内の原因を探ることで、体調の根本的な改善を目的にしているからです。

写真は「盤龍刺」(ばんりゅうし)という、脊椎の両側に鍼を並べて刺し、手技を加える施術を行っているところです。

不定愁訴

長時間のオフィス勤務、複雑な人間関係、携帯電話やゲームによるテクノストレスなど、現代人の体はさまざまなストレスがかかっています。

このためか、「頭が重い」「イライラする」「疲労感が取れない」「よく眠れない」などの、体調が悪いという自覚症状はあるものの、検査をしても原因となる病気が見つからず、ドクターの適切な対策を受けにくいという現状があるようです。

場合によっては、心療内科でカウンセリングを受けて、抗不安剤をはじめとするさまざまな薬剤の投与を受けることも多いようです。

こうした不定愁訴も東洋医学では対策が可能と考えています。ひとつひとつの病状に対して病名をつけて対策するのではなく、その症状を引き起こしている身体内の原因を探ることで、体調の根本的な改善を目的にしているからです。

薬物副作用

抗がん剤をはじめとする薬理効果が強い薬を服用すると、さまざまな副作用が生じる可能性があります。

これは、例えば「抗癌薬」が癌細胞を死滅させる一方で、消化管の粘膜や骨髄・毛根部などにある増殖が活発な正常な細胞にも作用してしまうためです。このため以下のような症状が発生します。

吐き気、口内炎、味覚障害、便秘・下痢、貧血・出血

また高齢者の方は多種類の薬を長期間服用するケースが多くなり、そこで副作用が心配されます。70歳代半ばごろから、副作用の発生件数が急激に増え、特に85歳以上の年代では、薬を服用した人の約20%に、何らかの副作用が出るといわれ、その主な症状が「生理機能の低下」と「運動・感覚機能の低下」の2つです。

これらの副作用をさらに別の薬物で対処する、というのも本末転倒な話です。鍼灸をご検討いただくのもいいかもしれません。

医師による診断と処方される薬
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#2 関節リウマチと随伴症状に苦しんで  K さん 51 歳男性
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