精神的な病症と戦う患者さんがいらっしゃって、もう3年ほどのお付き合いになるのだけど、体の中の「不必要な熱の感覚を取りたい」という。それは「ほてり」というものだと思う、という。『不必要な熱の感覚』というのもおもしろいと思う。
なので背部に刺絡をする。我々が「瘀血」と理解している形状の血塊が排出される。と「寒い」とおっしゃる。寒いけれど、気分はすごく楽になったとおっしゃる。
『虚熱』ということ、『体表面の熱感覚の非正常』ということ、『自律神経感覚と脳内の意識や意欲(たぶん大脳の機能)』について、とか、いろいろと考えが浮かぶ。